土星食ならず 交野で

またたく 冬の星座

  木枯らしの吹く冬がくると、星空の美しい季節を迎えます。オリオン、すばる、カペラなど、歌に詠われたり、商標になったり。この冬はこれに土星・木星が競演しています。 

 冬の星座は肉眼で眺めても美しいものです。空気が澄んでいて、風があるものですから、星がきらきらとまたたきます。「もちもちの木」のお話で、豆太が見たのは冬の星と月と雪の共演ですし、クリスマスツリーの原点型も木に灯りをともしたように見える冬の星空でした。
 そんな冬の星空の代表格はなんといってもオリオン座。12月の宵空に真東から昇ってきます。3つの二等星がならんだ“三ツ星”を中心に、それを囲む4つの星。このうちの2つは赤い一等星(ベテルギュース・平家星)と白い一等星(リゲル・源氏星)が向かい合うというおまけつきです。このオリオン座さえ確認できれば、冬の星は芋づる式に確認できます。
 三ツ星を西にのばしていくと“おうし座”の一等星アルデバランを経て、星が寄り集まった“すばる”にたどりつくことができます。目に自信のある人は“すばる”に何個の星が数えられるか挑戦してみてください。双眼鏡のある人は、一度双眼鏡で覗いて見てください。感動ものです。
今度は三ツ星を東にたどってみましょう。青く輝く星に行けたでしょうか。それが、全天一の輝星・中国では天狼星(てんろうせい)と呼ばれるシリウスです。
 次は、ベテルギュースを中心にしてシリウスまでを半径にして、北に円弧を描けば、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックスとカストール、ぎょしゃ座のカペラへとたどれます。 そして、この冬、カペラとベテルギュースの間にある黄色っぽく明るい星が“土星”です。
 望遠鏡があれば、この土星にむけてみてください。土星の本体を包むように広がったリング(輪)が確認できるはずです。ただし、望遠鏡を使う場合は、風のない日を選んでください。高い倍率にすると、風による大気のゆらぎも拡大されて、ピントがあわない時もあるほどです。
 交野市は環境生活課などによる「観望会」が広報で紹介される時もあります。また、15〜20人ほど人数が集まれば、教員などボランティアによる出前「観望会」も時により可能です。


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